エアライン — 2020年8月1日 14:25 JST

ピーチ、国内全便継続 新型コロナに危機感、森CEO「感染対策を徹底」

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 ピーチ・アビエーション(APJ/MM)の森健明CEO(最高経営責任者)は8月1日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡大する現状について危機感を示しつつ、7月22日から再開した全便運航を継続する意向を示した。

国内全便の運航を継続する意向を示すピーチの森CEO=20年8月1日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 ピーチは7月22日に国内線22路線の減便を解消し、全便運航を再開。8月1日には成田-宮崎線と釧路線の新規2路線を開設するなど、国内線の強化を図っている。一方で国際線は現在も全便が運休中で、森CEOは10月以降の再開を目指す考えを示している。

 新型コロナの感染者は7月中旬から拡大傾向にある。森CEOは「就航地域の感染状況をしっかり見る必要がある。8月以降(の状況を)慎重に見ていかなければならない」とした上で、現段階では減便する考えはないとした。

 空港で業務にあたるピーチの地上係員は、マスク着用を厳守。飛沫感染を防ぐフェイスシールドも着用するなど、感染拡大の防止に努めている。またカウンターにはビニールシートを設置し、対面時の飛沫感染を防ぐ。

 利用客に対しては、出発前に自宅などで検温するよう求め、空港と機内ではマスクの着用を強く求めている。そのほか飛沫感染を防ぐため、機内での会話を控えるよう呼びかけている。森CEOは「安心してお乗りいただけるよう、これまで以上に感染予防対策を徹底する」と述べた。利用客には「旅先のさらなる感染対策の徹底をお願いしなければならない」とし、「安心して旅行していただける環境を作っていくことが重要」との認識を示した。

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