ボーイングは現地時間7月29日、ジャンボの愛称で親しまれた747型機を2022年に生産完了することを明らかにした。1便当たりの機材小型化が進んだことなどによるもの。一方、納入停止が続いている737MAXは10-12月期(第4四半期)の納入再開を予定している。
ボーイングのデビッド・カルフーン社長兼CEO(最高経営責任者)は747について、現行の月産レートを維持するとした上で、「2022年に生産を完了すると予想している」と述べた。
737 MAXは2件の墜落事故が発生したことにより、現在も納入停止が続いている。納入再開は10-12月期を見込み、生産済みで保管中の450機については、1年間で大部分を引き渡すと想定している。
777と開発中の大型機777Xの月産レートは、現在の月産3機から2機に削減。777Xの納入開始は、従来の2021年から2022年に延期する。
787の月産レートも削減する。現在は月産10機で、2022年までに月産7機に段階的な削減を計画していた。現在は月産7機を下回っていることから、2021年に月産6機に引き下げる。
ボーイングは7月29日に発表した2020年4-6月期(第2四半期)決算で、純損益が23億9500万ドル(約2500億円)の赤字(前年同期は29億4200万ドルの赤字)となった。四半期ベースでの最終赤字は2019年10-12月期から3四半期連続となるなど、苦しい状況が続いている。
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