欧州LCC(低コスト航空会社)最大手のライアンエア(RYR/FR)は現地時間7月27日、受領が遅れているボーイング737 MAXについて、初号機を年末までに受領し、2021年夏までに最大40機を導入する見通しを示した。737 MAXの商業運航再開は、米国で今年7-9月期(第3四半期)に予定されており、年内の受領開始を見込む。
ライアンエアは、737 MAX 8の200席仕様「737 MAX 200」を135機発注済み。このほか75機分のオプションも設定しており、、行使した場合は最大210機を導入することになる。ライアンエア向けの737 MAX 200は197席で、737-800の189席よりも8席多く、1座席当たりの燃料消費量は14%少なくなる。
当初は2019年4月に初号機を受領する予定だったが、同年冬に延期。インドネシアのライオン・エア(LNI/JT)とエチオピア航空(ETH/ET)で計2件の墜落事故が起きたことで、世界的に同型機が運航停止の状態が続いており、ライアンエアの受領もずれ込んでいる。
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