エアライン, 官公庁 — 2020年7月15日 14:54 JST

米運輸省、ZIPAIRにハワイ線営業許可 冬ダイヤ就航目指す

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 米国運輸省(DOT)は、国際線中長距離LCCのZIPAIR(ジップエア、TZP/ZG)が申請していた成田-ホノルル線の開設について、営業許可を現地時間7月10日付で出した。10月25日に始まる冬ダイヤ就航を目指す。

ハワイ就航を目指すZIPAIR=20年6月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ZIPAIRは日本航空(JAL/JL、9201)が100%出資するLCCで、DOTに外国航空運送事業者としての認可を4月20日付で申請。ホノルル線については、成田空港とダニエル・K・イノウエ国際空港(旧称ホノルル国際空港)間の定期便を、ボーイング787-8型機で週7往復(1日1往復)運航する計画を提出した。また、将来的に米国内の他都市にも就航地を拡大する意向を示している。

 ZIPAIRによると、今後はFAA(米国連邦航空局)による運航許可と、エンジンが1基停止しても洋上飛行が一定時間可能な「ETOPS(イートップス)」の取得が必要だという。これらがそろうと航空会社として成田-ホノルル線を運航できるようになり、ハワイ州政府による外国人の受け入れ判断や、渡航需要などから具体的な就航時期を決める。

 1路線目の成田-バンコク(スワンナプーム)線は5月14日に開設予定だったが、中国から拡散した新型コロナウイルスの影響で延期。6月3日に乗客を乗せない貨物専用便として運航を始めた。2路線目で7月1日に就航予定だった成田-ソウル(仁川)線も延期となり、貨物専用便の運航を検討している。いずれも旅客便の運航開始時期は決定していない。


 運航機材の787-8は2機を受領済みで、いずれもJALが運航していた機体。今後は新造機も受領していく計画だ。座席数は2クラス290席で、フルフラットシートを採用したビジネスクラスにあたる「ZIP Full-Flat(ジップ・フルフラット)」が18席、エコノミークラス「Standard(スタンダード)」が272席となる。

 当面は毎年2機ずつ787-8を追加予定で、いずれもJALからのリース機。ハワイ就航後は、西海岸への乗り入れを目指す。

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ZIPAIR Tokyo
日本航空

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機内の動画(YouTube Aviation Wireチャンネル
ZIPAIR 787-8 JA822J機内公開 フルフラットシートも

写真特集・ZIPAIR 787-8の機内
(1)フルフラット上級席ZIP Full-Flatは長時間も快適
(2)個人用モニターなし、タブレット置きと電源完備のレカロ製普通席
(3)LCC初のウォシュレット付きトイレ

写真特集・ZIPAIR 787-8の外観
白い機体に安全運航示すグリーンのチートライン

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