エアライン, 解説・コラム — 2020年7月10日 23:43 JST

緑茶以外も選べるようになった国内線機内サービス JALはコーラも

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 7月に入り、国内線の運航便数が回復しつつある。大手2社で見ると、日本航空(JAL/JL、9201)は計画の7割近い便を7月は運航し、8月は9割超まで回復させる。全日本空輸(ANA/NH)も7月はほぼ半数の便を運航する。羽田空港では、両社ともこれまでターミナルの半分を閉鎖していたが、JALは第1ターミナル北ウイング、ANAは第2ターミナル南側エリアをともに1日再開し、新型コロナウイルスによる大量運休前の状態にほぼ戻った。

JALが機内で提供しているリンゴジュース。フタ付きで手渡された=20年7月10日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 一方で、感染防止の観点から機内サービスは制約がある状態が続いている。ブランケットや枕の貸出を取りやめており、ドリンクサービスも種類を絞って提供している。しかし、これまでJALやANAでは、紙パックの緑茶と子供用にリンゴジュースを用意するだけだったのが、7月1日からは提供方法に変化がみられた。また、ドリンクサービスそのものを休止していたソラシドエア(SNJ/6J)やエア・ドゥ(ADO/HD)も、7月からメニューを限定して再開している。

 JALでは、7月1日から紙パックの緑茶に加え、リンゴジュースを紙コップで提供するようになった。また、機内サービス変更前は提供していたコカ・コーラも、希望すれば客室乗務員が用意する形で提供を再開した。子供用に用意していた紙パックのリンゴジュースも、引き続き提供しており、8月のサービス方法は乗客の反応や感染状況をみて決めるという。

 ANAも1日から提供方法を変更。緑茶とアップルジュースから選べるようになり、紙コップで提供するようになった。乗客には可能な限りフタをして渡しているという。

 ドリンクサービスを休止していたソラシドは、ANAと同じく緑茶とアップルジュースに限定して1日から再開。10日から再開したエア・ドゥは、ブレンドコーヒー以外の無料メニューを復活させた。

 機内で人気があるメニューの中で、コーヒーの提供を控える航空会社が多い中、2006年の就航以来タリーズのコーヒーを提供しているスターフライヤー(SFJ/7G、9206)は、6月の時点でもコーヒーを提供していた。しかし、一緒に提供していたチョコレート「カレ・ド・ショコラ」は、7月に入ってからも提供を休止している。

 飛行時間が短い国内線では、ドリンクサービスで一息つく人も多いのではないか。提供メニューは限定されているものの、運航便数が増えるにつれてコロナ前のサービスに近づいてはいるようだ。

6月は紙パックのお茶を提供していたANA=20年6月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

6月は紙パックのお茶を提供していたJAL=20年6月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

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