全日本空輸(ANA/NH)をはじめとするANAグループは7月10日、2021年度入社の新入社員採用を中止すると発表した。中国から拡散した新型コロナウイルスの感染拡大によるもの。すでに内定を通知した人は採用し、パイロットと企画職の障がい者採用は継続する。
ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のANAやピーチ・アビエーション(APJ/MM)などANAグループは、5月8日に2021年度採用を中断すると発表。新型コロナの影響の長期化懸念や、今後の事業計画の策定が困難な状況が続いていることから、採用中止に至ったという。
3月以降、ANAグループではグローバルスタッフ職(旧総合職)や客室乗務員など800人程度、ANAエアポートサービスやANA成田エアポートサービスをはじめとする国内各空港で地上係員など空港業務を担う各社で1750人程度など、グループ37社合計で約3200人を募集していた。
このうち、整備系グループ会社などが専門学校生約600人に内定を出しており、内定者は採用する。
現在のグループ社員は約4万5000人で、客室乗務員や間接部門などで一時帰休を実施している。ANAによると、5月末時点でグループ34社4万3500人が休業対象になっているという。
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全日本空輸
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4-5段落目を追記しました。(20年7月10日 17:14 JST)