遠隔操縦無人機(RPA)システムを手掛ける米GA-ASI(ジェネラル・アトミクス・エアロノーティカル・システムズ)は、海上保安庁向けに遠隔操縦無人機「SeaGuardian(シーガーディアン)」の飛行実証を、9月中旬から青森県八戸市で航空測量事業を行うアジア航測とともに実施する。
今回の飛行実証は「海上保安体制強化に関する方針」に基づき、広域の海洋監視が伴う海上保安庁の捜索救助や災害対応、海上法執行活動などの業務でのRPAシステムの有効性を検証する。約2カ月間実施する予定で、海上自衛隊八戸航空基地が飛行実証を支援する。
SeaGuardianのシステムは、逆合成開口レーダー(ISAR)イメージングモードを備えたマルチモード海洋表面探査レーダー、AIS(自動船舶識別装置)情報の受信機、光学カメラと赤外線カメラを搭載した高精細のフルモーションビデオセンサーなどで構成。これらのセンサー技術を活用することで、数千平方海里上の船舶情報をリアルタイムで検出・識別できるという。搭載するレイセオン製SeaVue海洋表面探査レーダーは、船舶ターゲットの連続追跡に加え、AISトランスミッターのレーダー追跡と連動する。また、NATO(北大西洋条約機構)の耐空性要件(STANAG)に準拠している。
GA-ASIは米空軍のMQ-1「プレデター」などの無人航空機(UAV)や関連システムを設計・製造している。
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GA-ASI
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