エアライン, ボーイング, 機体, 空港 — 2020年7月8日 12:28 JST

JAL、成田-広州チャーター運航へ 往路は駐在員、復路は貨物

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 日本航空(JAL/JL、9201)は、成田-広州間のチャーター便を7月10日に運航する。中国国内の工場を再稼働させるための長期出張者を対象にしたもので、現地の商工会が中心となって企画した。旅客扱いは往路のみで、復路は貨物専用便として運航する。

成田-広州間のチャーター便を運航するJAL=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 広州チャーターは約160人が利用する見込みで、広州行きJL8875便が成田を午前10時に出発し、午後1時45分に到着。乗客を乗せない貨物専用便となる成田行きJL6768便は午後3時15分に広州を出発して、午後8時30分に成田へ戻る。機材はボーイング787-9型機で、3クラス239席(ビジネス28席、プレミアムエコノミー21席、エコノミー190席)となる。

 華南地区の日系企業には、広州に戻れない赴任者や新規赴任できない日本人が数多くおり、直行便の要望が寄せられていた。また、広東省や広州市とその周辺市の各政府も、日本などからビジネスマンを呼び戻したい意向を持っており、今回のチャーター便は広州市が認可した。広州到着後は14日間の政府指定ホテルや自宅での隔離が要請される。

 中国の航空当局CAAC(中国民用航空局)は、中国国内の工場再稼働に向けた商用チャーターに関するスキームを5月25日に示しており、広州チャーターもこれを活用。通常、中国路線は定期便を運航している航空会社がチャーター便を申請しても認可されないが、国際線運航の条件を定めた「FIVE-ONE政策」の期間中は認められる。同政策では、国際線の運航は航空会社1社につき1路線を1週間に1便のみに制限している。

 JALは3月29日開始の夏ダイヤで、羽田-広州線(JL87/88)を787-8で1日1往復運航予定だった。7月の国際線は依然として計画の9割が運休・減便となるが、3日から成田-シンガポール線を往路週3往復、復路週2往復で再開し、減便中の成田-大連線を9日から週2往復に増便する。

運航スケジュール
JL8875 成田(10:00)→広州(13:45)
JL6768 広州(15:15)→成田(20:30)貨物のみ

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