エア・カナダ(ACA/AC)は、社債発行などで新たに12億3000万カナダドル(約960億円)をこのほど調達した。中国から拡散した新型コロナウイルスの流行以来、合計で55億カナダドルの流動性を確保したとしている。国際線で本格的な運航拡大を見込みにくい中、財務基盤を強固にする。
エア・カナダは、8億4000万カナダドル分の社債を6月22日付で発行。償還期限は2024年で、同社の不動産や地上サービス設備、発着枠などが担保となっている。これとは別に、機体購入資金の証券化商品である「EETC」という枠組みを使い、残り4億カナダドル弱を調達した。
これにより、6月末時点の同社の流動性は90億カナダドルになる見通し。今後は11億カナダドル規模のコスト低減プログラムなどの実施を計画しており、経営合理化を急ぐ。
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エア・カナダ
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