全日本空輸(ANA)は5月17日、沖縄貨物ハブを活用した新規路線開設など貨物事業の拡充を、7月以降順次行うと発表した。また、2014年4月にセールスやハンドリングなど貨物事業を一体運営する貨物事業会社を設立する。
沖縄ハブは09年に運用を開始。7月13日からは成田-沖縄線の機材を現在のボーイング767-300F貨物機(搭載重量50トン)から、日本貨物航空(NCA)の747-400F(同100トン)に変更。NCAの747をチャーターで運航する。便数は大型化に伴い週12往復を週6往復に変更する。
8月28日からは新規路線として、成田-中部-沖縄線と沖縄-青島線を開設。機材はいずれも767-300Fで、便数は成田-中部-沖縄線が週6片道、沖縄-青島線は週5片道となる。2路線の就航で、沖縄からの貨物便就航地は10都市になる。また、中部空港へは08年以来の就航となり、自動車産業など製造業が集積する中部地区を出荷した貨物が、翌朝にはアジアへ配送できるようになる。
沖縄ハブ以外では、8月28日から成田-広州線を週3往復で新設し、関西-台北線を週2往復で再開する。いずれも機材は767-300Fを使用する。
ANAでは14年3月までに10機目の767-300Fを受領する。同機はANAが保有する767-300ER旅客機を貨物機に改修する767-300BCF(ボーイング・コンバーテッド・フレイター)となる。
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