企業, 空港 — 2020年6月17日 19:26 JST

羽田イノベーションシティ、7月3日に先行開業 戦闘機シミュレーターも

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 鹿島建設(1812)など9社が出資する羽田みらい開発(大田区)は6月17日、羽田空港第3ターミナル(旧称国際線ターミナル)近くにオープンする「HANEDA INNOVATION CITY(羽田イノベーションシティ、HICity)」について、7月3日に開業すると発表した。施設やテナントの一部を、3日から順次営業する。グランドオープンは2022年を予定する。

7月3日に先行開業する羽田イノベーションシティ(イメージ、羽田みらい開発の資料から)

 HICity(エイチ・アイ・シティ)は「先端産業」と「文化産業」を中心とした地上11階・地下1階の複合施設で、敷地面積は約5.9ヘクタール、延床面積が約13万1000平方メートル。第3ターミナル近くに位置し、京浜急行と東京モノレール各線の天空橋駅と直結する。

 7月3日から共用空間を開放し、地元・大田区の人気店などが入居する。羽田空港第1ターミナル5階の「THE HANEDA HOUSE」内に本店を構えるフライトシミュレーター体験施設「LUXURY FLIGHT(ラグジュアリーフライト)」は、日本初となる戦闘機のフライトシミュレーター体験型施設をオープンする。

 開業記念の式典は9月に延期する。グランドオープンは2022年を計画し、東邦大学が医療研究施設を開設する「先端医療研究センター」と、日本の芸術文化を発信する「アート&テクノロジーセンター」などがオープンする。

 開発を進める羽田みらい開発には鹿島建設のほか、大和ハウス工業(1925)と京浜急行電鉄(9006)、日本空港ビルデング(9706)、空港施設(8864)、JR東日本(東日本旅客鉄道、9020)、東京モノレール(港区)、野村不動産パートナーズ(新宿区)、富士フイルム(4901)の計9社が出資。HICityの設計と施工は、鹿島建設と大和ハウスが担う。

 HICityは2つある羽田空港の跡地のうち、第1ゾーンに設置。国有地を大田区が購入し、区が2070年までの50年間貸し付けている。もう1つの第2ゾーンは、羽田空港第3ターミナル(旧称国際線ターミナル)に直結する複合施設「羽田エアポートガーデン」を、住友不動産(8830)と子会社の羽田エアポート都市開発が開発を進め、夏ごろの開業を予定する。

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【お詫び】
6段落目の第1ゾーンの土地に関しまして、当初「国有地」としておりましたが、実際は大田区が国から購入し貸し付けているようです。お詫びして訂正いたします。(20年6月19日 13:26 JST)