1月に発生したバッテリートラブルで引き渡しが中断していたボーイング787型機の再開後初の機体(登録番号JA818A)が、5月16日午後7時43分に羽田空港へ到着した。ANAホールディングス(9202)が現地時間14日に米国で受領した機体で、改良型バッテリーを搭載している。

羽田空港に着陸するANAの787。引き渡し再開後初の機体=5月16日19時31分 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
同機の仕様は国内線専用機で、座席数はプレミアムクラス12席、普通席323席の計335席。ANAHDは保有する同機を除いた17機の787のうち、15日時点で12機を改良型バッテリーシステムへ改修済み。現時点では試験飛行で異常は見つかっていない。
ANAHD傘下の全日本空輸(ANA)は、6月1日から定期便の運航再開を目指す。また、7機を保有する日本航空(JAL、9201)は5月13日に改修作業を完了。同じく6月1日から定期便の運航再開を予定している(機内と初便の記事はこちら)。

羽田空港をタキシングするANAの787=5月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港をタキシングするANAの787=5月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港をタキシングするANAの787=5月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港の格納庫に到着したANAの787=5月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
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