ユナイテッド航空(UAL/UA)は現地時間6月10日から、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関連した健康チェックを全乗客に義務付けた。チェックイン時に乗客自身が健康状態を確認し、チェックシートに記入する。全乗客に対し健康状態確認を義務付けたのは、米国の航空会社では初めて。
利用客は、機内で義務付けられているマスク着用に同意する。このほか過去21日間で新型コロナに感染しておらず、14日間以内に38度を超える体温や咳、呼吸困難、寒気などの症状が出ていないこと、ほかの航空会社から搭乗拒否されていないこと、新型コロナ感染者の濃厚接触者でないことをチェックする。スマートフォンアプリやウェブサイト、空港での自動チェックイン機でのチェックイン時に「承認」ボタンを押し、チェック項目をすべて確認したことを求める。
ユナイテッド航空はチェックリストを、米オハイオ州の医療センター、クリーブランド・クリニックと米国疾病予防管理センター(CDC)、世界保健機関(WHO)の各機関の指針に沿って作成。出発準備完了を意味する「Ready-to-Fly(レディ・トゥ・フライ)」と名付けた。
同社は4月から、客室乗務員に乗務中のマスク着用を義務付けている。現在はパイロットや空港の地上係員、整備士など、全社員にマスク着用義務を拡大している。また5月からは、乗客にも着用を義務付けている。
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