日本航空(JAL/JL、9201)は6月10日、15日以降の国内線の運休・減便を発表した。週末を中心に需要の回復傾向が出始めていることから、すでに発表済みの6月1日から14日までの計画よりも運航便数を増やし、一部便の運航を再開する。これにより、1日から13日までは計画の72%の便を運休・減便していたが、14日から20日までは58%、21日から27日は54%、28日から30日は53%と、段階的に対象便数を減らしている。
15日から30日までの運休・減便対象は101路線7368便。一方、15日から運航を再開するのは15路線で、このうち羽田発着は秋田、山形、南紀白浜、岡山、山口宇部、北九州、宮古、石垣の8路線を再開する。伊丹発着は花巻、山形、新潟、熊本の4路線、関西発着が石垣、札幌(新千歳)発着が花巻、那覇発着は岡山が再開になる。多くが1日1往復で再開となり、羽田-岡山線のように1日2往復設定している路線もある。
3月29日に始まった夏ダイヤ期間の運休・減便対象は、3月29日から4月4日までの1週間は計画の20%にとどまっていたが、緊急事態宣言発令直後の4月12日からの1週間は49%、次の週となる19日からの1週間は62%と半数を超え、5月24日から6月13日まではもっとも高い値である72%になっている。
6月2日からは、主に週末の需要増加に対応する形で羽田-伊丹線など国内6路線で臨時便の運航を始めている。
一方、旅客便の運休により航空貨物の輸送スペースがひっ迫していることから、乗客を乗せない貨物臨時便を設定して対応している。
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