ボーイング, 機体, 空港 — 2020年6月10日 14:02 JST

中部空港FLIGHT OF DREAMS、ウイルス対策公開 12日に営業再開

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 中部空港(セントレア)の島内にあるボーイング787型機を展示する複合商業施設「FLIGHT OF DREAMS(フライト・オブ・ドリームズ)」は6月12日に、体験型コンテンツの営業を約3カ月半ぶりに再開する。再開を2日後に控えた10日には、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大防止に向けた取り組みを報道関係者に公開した。

3カ月半ぶりの再開を控えるFLIGHT OF DREAMS=20年6月10日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

来場者役の社員を検温するFLIGHT OF DREAMSの案内スタッフ=20年6月10日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 案内を担当する係員はマスクのほか、飛沫防止のフェイスシールドを着用。カウンターなどには飛沫を防ぐ透明のパネルを設置し、対面時の飛沫感染を防止する。カウンターや展示エリアなど、行列ができる場所には、ソーシャル・ディスタンス(社会的距離の保持)を確保する目印を2メートルおきに設置する。

 来場者は入場時に手をアルコール消毒し、体温測定を受ける。37.5度以上の発熱があった場合は入場を断る。またマスクの着用も求め、着用していない場合は入場できない。

 場内では、入場人数とコンテンツ体験者数を通常の半数程度に制限し、密状態を防ぐ。また密閉空間のコンテンツはカーテンや扉などを開放し、換気を心がける。入場者が直接触れる端末など、コンテンツ体験備品はアルコールで消毒し、子供が客室乗務員や整備士らの仕事をバーチャル体験できる「Airline Studio」(エアラインスタジオ)で着用する制服は、除菌消臭剤で清潔を保つ。

 2018年10月12日にオープンしたFLIGHT OF DREAMSは、2019年8月30日に開業した愛知県国際展示場と、同年9月20日に供用を開始したLCC専用の第2ターミナル(T2)の中間に位置。787-8の飛行試験初号機「ZA001」(登録記号N787BA)を中心に、9種類の体験型コンテンツを提供する有料の展示エリア「Flight Park(フライトパーク)」と、飲食や物販などの13店舗が入居する、無料の商業エリア「Seattle Terrace(シアトルテラス)」で構成する。

 4階建ての館内のうち、1階と4階が有料エリアとなる。フライトパークは新型コロナの影響により、2月29日から休業。FLIGHT OF DREAMSとつながるT2は、T2発着便の全便運休により4月10日から閉館している。同施設は隣接するT2の商業エリア機能も担っているため、シアトルテラスも同日から休業している。

 12日からはフライトパークが営業を再開。またシアトルテラスの店舗のうち、スターバックスコーヒーやローソンなど4店舗も、営業時間を短縮し再開する。1階でボーイングのオフィシャルグッズを販売する「ボーイングストア」は、休業を継続する。

飛沫防止パネルの奥で来場者役の社員に応対するFLIGHT OF DREAMSの案内スタッフ=20年6月10日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

子供用の制服に除菌消臭剤をまくFLIGHT OF DREAMSのスタッフ=20年6月10日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

カーテンを開けたコンテンツ前で端末をアルコールで消毒するFLIGHT OF DREAMSのスタッフ=20年6月10日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

行列時に確保するソーシャル・ディスタンスを披露するスタッフら=20年6月10日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

飛沫防止のフェイスシールドを着用するFLIGHT OF DREAMSの案内スタッフ=20年6月10日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

新型コロナウイルスの影響でシャッターが閉まるFLIGHT OF DREAMSの館内=20年6月10日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

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