ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は5月18日、地元の大阪・泉佐野市から受託した特別定額給付金の申請書の確認業務を開始した。客室乗務員の訓練生などが、6月末までをめどに確認業務にあたる。
ピーチの客室乗務員訓練生と間接業務に関わる社員が、泉佐野市の約4万7000世帯から返送される申請書を確認し、書類の不備などをチェックする。1日あたり15人から20人程度が、関西空港の対岸にある「りんくうタウン」内のピーチのオフィスに詰める。
間接業務に関わる社員のうち数人は、泉佐野市の職員から確認事項の指導を受けている。作業時の疑問点などは、指導を受けたスタッフが対応し、社内で完結させる。完結できない場合は、指導を受けたスタッフが常駐する市職員に問い合わせる。また、ピーチはオリジナルのチェックツールを作成し、確認もれ防止を図る。
泉佐野市は給付金申請書について、5月12日までに全世帯への郵送を完了し、16日現在、およそ1万5000世帯から返信があった。確認作業の初日となった18日は、12人のピーチ社員が携わった。内訳は客室乗務員の訓練生が4人、間接業務の社員が8人で、8人のうち2人が“指導員”として業務にあたった。
申請書には個人情報が多く含まれている。航空会社は通常の業務で個人情報を取り扱うことから、確認業務でも通常業務同様、慎重に処理を進める。
特別定額給付金は、中国から拡散した新型コロナウイルスによる家計への影響を支援するもので、政府が各市町村を通じ、国民1人あたり10万円を給付。対象者は4月27日時点で住民基本台帳に記録のある人で、各世帯主の銀行口座に振り込む。受給者は各自治体が郵送する申請書を返送するか、政府が運営するオンラインサービス「マイナポータル」で電子申請する。
泉佐野市によると、マイナポータルは不備が多いため、郵送での申請を推奨しているという。
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特別定額給付金
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