新型コロナウイルスの影響で航空会社の大量運休が続く中、ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は機内で販売しているスナックやカップ麺など食品3種約550個を千葉県内のフードバンク「とうかつ草の根フードバンク(TKF)」に寄贈した。
フードバンクは、パッケージの印字ミスで流通できない商品や過剰在庫などを企業が寄贈し、必要とする施設や団体などに提供する活動。松戸市内で5月16日に開かれた配布会にはピーチの社員3人も参加し、集まった家族連れに寄贈した食品を提供した。
ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のLCCであるピーチは、関西空港が最大規模の拠点。2019年11月に同じくANAグループのバニラエアと統合後は、バニラの本社があった成田を首都圏の拠点空港と位置づけている。
ピーチは国内線の約7割が運休や減便対象になっており、国際線17路線は5月末まで全便を運休している。同社によると、大量運休により賞味期限が近づきつつある機内販売用の軽食があったため、今回は成田で管理しているものを寄贈したという。
新型コロナウイルスの感染拡大後、食品を地域に寄贈する取り組みは同社では初めて。今回は賞味期限などを勘案して、同じ千葉県内で配布会を開くTKFに提供した。関空周辺でも、早ければ18日の週に同様の取り組みを予定しており、今後は成田空港周辺でも食品の提供を検討していくという。
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ピーチ・アビエーション
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