ボーイングは現地時間5月9日、生産レートを月産7機に引き上げ後初の787型機が今週初めにロールアウトしたと発表した。同機はエバレット工場としては100機目、通算では114機目の機体。
787の生産レートは2012年12月時点で月産5機だったが、今回の増産を経て13年末までに月産10機へ引き上げる計画。ボーイングは工場の様子を撮影した動画も公開した。
これまでに787は航空会社8社に50機が引き渡されており、受注残は840機。
今年1月にバッテリートラブルを受けて運航停止となっていたが、4月26日に改良型リチウムイオンバッテリーについて米国連邦航空局(FAA)による耐空性改善命令(AD)と国土交通省航空局(JCAB)の耐空性改善通報(TCD)が発効。ボーイングによる改修作業が進められており、6月1日からANAホールディングス(9202)傘下の全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL、9201)は定期便の運航を再開する見通し。
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