羽田空港で働く日本航空(JAL/JL、9201)の地上係員が5月8日、地元大田区の保育園を訪れて手作りの子供用マスクを寄贈した。マスク不足が徐々に解消される中、子供用マスクはまだ入手しにくいと感じた子育て中の係員が発案し、機内で用意している子供用タオルをマスクに仕立て直した。
マスクを寄贈したのは、京急穴守稲荷駅近くにある大田区立羽田保育園。羽田空港で国際線を担当するJALスカイ羽田事業所に所属する地上係員、米持香澄さんと崔香里さん、末岡秀一さんが小松明美園長に子供用マスク160セット320枚(1セット2枚)を、JALの女性社員が4月導入の新制服などをデザインしたしおり20枚と、パイロットが使用していた航路図(ルートチャート)を係員が折り、鶴丸ロゴを付けた大小10個の兜(かぶと)とともに寄贈した。
地上係員たちが材料に選んだのは、JALが機内で子供に搭乗記念品としてプレゼントしているミニタオル。米持さんによると、裁縫が得意な係員が作り方を考え、ハサミとミシンを使ってゴムひも付きの子供用マスクに仕立て直したという。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で大幅な運休が続いていることから、在宅勤務や業務の合間に手作りした。
兜は病気や邪気を払うとされており、新型コロナウイルスを追い払おうという願いを込めて手渡した。崔さんによると、航路図の兜はこどもの日以外のイベントでも用意することがあるといい、「あと1週間早く持ってきたかったです」(崔さん)と、5日のこどもの日に間に合わなかったことを残念がっていた。
JALでは、成田空港でも地上係員がミニタオルから作ったマスク1800枚を保育園などに寄贈している。
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