全日本空輸(ANA/NH)をはじめとするANAグループは5月8日、2021年度入社の新入社員採用を一時中断すると発表した。中国から拡散した新型コロナウイルスの感染拡大によるもの。採用再開の時期は、今後の動向を見極めながら検討するという。
ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のANAやピーチ・アビエーション(APJ/MM)などANAグループでは3月以降、グローバルスタッフ職(旧総合職)や客室乗務員など800人程度、ANAエアポートサービスやANA成田エアポートサービスをはじめとする国内各空港で地上係員など空港業務を担う各社で1750人程度など、グループ37社合計で約3200人を募集していた。応募者には各社の採用担当者から連絡するという。
現在のグループ社員は約4万5000人。ANAは、4月1日から客室乗務員の8割に当たる約6400人の一時帰休が始まり、緊急事態宣言発令から一夜明けた8日からは間接部門3000人も対象に加わった。4月末でグループ22社3万5000人だったが、5月末には35社4万2000人に拡大する。
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全日本空輸
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