ヴァージン アトランティック航空(VIR/VS)は、人員削減を含めたコスト削減策を現地時間5月5日に発表した。中国から拡散した新型コロナウイルスの影響によるもので、大型機の退役などによりコストの軽減を図る。
削減対象となるのは3150人で、今後45日間、労働組合との話し合いを進める。また、拠点とするヒースローとガトウィックのロンドン2空港のうち、ガトウィック発着路線をヒースローに集約する。
ヴァージンは5月5日に、ボーイング747-400型機を保有する7機すべてを退役させた(関連記事)。後継機はエアバスA350-1000型機で、二酸化炭素(CO2)排出量や騒音のほか、運航コストの軽減も見込む。このほか、4機所有するA330-200は、2022年初頭の退役を計画する。
同社は新型コロナウイルスの影響により、ヴァージンを含めた世界の航空各社の収益が「著しく減少した」と説明。需要回復には最大で3年かかるとみている。
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