ヴァージン アトランティック航空(VIR/VS)は、「ジャンボ」の愛称で親しまれるボーイング747-400型機について、現地時間5月5日に保有する7機すべてを退役させた。今後は後継機材のエアバスA350-1000型機の導入を進め、二酸化炭素(CO2)排出量などの軽減を図る。
同社の747は3クラス455席で、ビジネス45席、プレミアムエコノミー38席、エコノミー225席。アッパーデッキ(2階席)の前方はプレミアムエコノミー、後方はエコノミーを配置し、メインデッキ(1階席)にはビジネスを含めた3クラスを配置している。
後継機材となるA350-1000は、3クラス335席(ビジネス44席、プレミアムエコノミー56席、エコノミー235席)を設定。2021年までに12機導入する計画で、初号機(登録記号G-VLUX)を2019年8月に受領している。
ヴァージンによると、エンジンを2基搭載する双発機のA350-1000と4発機の747-400と比べた場合、CO2排出量を30%、騒音の範囲を52%抑えられるという。
747-400は、燃油費の高騰や飛行機の技術的な進歩により、世界的に退役が進んでいる。日本では、全日本空輸(ANA/NH)が2014年3月31日に運航した那覇発羽田行きNH126便を最後に、旅客型が全機退役。初代政府専用機「B-747-400」も2019年3月末に退役した。現在日本国内で運航されている747は、日本貨物航空(NCA/KZ)の747-8F貨物機のみとなる。
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