エールフランス-KLMグループのKLMオランダ航空(KLM/KL)は、欧州域内の路線を現地時間5月4日から順次再開した。5月中に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大前と比べて15%の運航再開を目指す。11日からは、全便の乗客にマスク着用を義務づける。
運航再開対象は、スペインのマドリードとバルセロナ、イタリアのローマとミラノ、ハンガリーのブタペスト、チェコのプラハ、ポーランドのワルシャワ、フィンランドの
ヘルシンキの8都市。1日1往復のデイリー運航を計画しており、可能な限り多くの便に接続するようにするという。
機材は座席数が100席以下のエンブラエルのリージョナルジェット機を使用。再開後も各国の航空当局の措置により、運航スケジュールが毎週のように変更される可能性があるとしている。現在は大陸間路線でかなりの数の貨物専用便を運航しているという。
マスクの着用は再開便についても義務づけ、8月31日までは着用義務を続ける予定。マスクは乗客自身が用意するよう求めている。
グループのエールフランス航空(AFR/AF)も、5月11日から乗客のマスク着用を義務化する。
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KLMオランダ航空
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