エアライン, 空港 — 2020年4月29日 09:31 JST

成田空港・田村社長、デルタ航空「撤退残念」 路線拡充に意欲

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 成田空港を運営する成田国際空港会社(NAA)の田村明比古社長は4月28日、冬ダイヤ最終日の3月28日に撤退したデルタ航空(DAL/DL)について、「長くお使いいただき、お付き合いいただいた」と謝辞を述べ、「撤退は残念だ」と語った。

成田空港を出発するデルタ航空のアトランタ行きDL296便最終便=20年3月28日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 デルタ航空は、3月28日の運航を最後に成田空港から撤退。最後まであった米国への5路線は、翌29日に始まった夏ダイヤでいずれも羽田へ移管した。成田就航は旧ノースウエスト航空時代の1978年5月で、最終便の運航により41年10カ月間の“成田時代”に幕を下ろした。

 田村社長はNAAの社長就任前、国土交通省航空局(JCAB)の局長などを歴任し、日本全体の航空行政を担ってきた。田村社長は「首都圏機能の強化の一環として羽田を増枠するのは、かつてやってきたこと」と“元・航空局長”としての意見を述べ、成田と羽田を一体とした首都圏空港の路線強化は「国としても非常に重要」との認識を示した。

 成田はを含めた首都圏空港について、「アジア路線が弱い」とした田村社長は、「成田は国内線拡充の余地もある。欧米を含む中距離路線を開拓したい」と述べ、成田の路線拡充に意欲を見せた。

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