日本航空(JAL/JL、9201)と全日本空輸(ANA/NH)は、新千歳空港で双方の便を見送った。今後は同空港に乗り入れる他社にも呼びかける。乗客へ感謝の気持ちを伝えるとともに、緊急事態宣言下でも空路で移動しなければならない医療従事者などの乗客を応援しようと始めた。
両社では各社の社員がそれぞれ自社便を見送ってきたが、JAL社員の発案でANAとの見送りが実現。4月27日が初の実施となり、双方の地上係員や整備士、グランドハンドリングスタッフらが相手の便が出発する際に出向き、一緒に見送った。
ANA側は午前11時40分発の羽田行きNH58便(ボーイング737-700型機、登録記号JA06AN)、JAL側は午後1時15分発の羽田行きJL510便(エアバスA350-900型機、JA01XJ)が初回の対象便になった。
参加人数は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、各職種で最大2人までにするなどの対策を講じた。JALによると、ANA以外の航空会社とは今後調整を進め、実現したいという。
一方、福岡空港では、ANA社員の発案で航空会社7社による見送りが28日から本格スタート。ANAとJALのほかスカイマーク(SKY/BC)、スターフライヤー(SFJ/7G、9206)、ピーチ・アビエーション(APJ/MM)、ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)、フジドリームエアラインズ(FDA/JH)の社員が参加した。4月に入り、2社程度で一緒に見送ることがあったが、福岡空港に乗り入れる航空会社が極力参加できる形で実現したのは、28日が最初になった。
福岡での取り組み
・福岡空港、航空7社が一緒に見送り 5月末まで(20年4月28日)
JALとANA
・中央席は売りません JAL、国内線で間隔開け感染防止(20年4月28日)
・JAL、国内線67%減便 5月7日から(20年4月28日)
・ ANA、新卒採用抑制も 休業35社4万2千人に(20年4月28日)
・ANA、国内線64%減便 羽田-熊本など運休68路線、5月末まで(20年4月28日)
TOKYO 2020号
・JALとANA協力し聖火輸送 特集・TOKYO 2020号、日本へ無事到着(20年3月23日)
・東京五輪の聖火、TOKYO 2020号で松島基地到着 悪天候で1時間早着(20年3月20日)
・聖火輸送機、羽田からアテネへ出発 TOKYO 2020号、JALとANA協力(20年3月18日)