ボーイングは現地時間4月27日(日本時間28日)、米サウスカロライナ州ノースチャールストンにある787型機の製造工場「BSC(ボーイング・サウスカロライナ)」の操業を5月3日から順次再開すると発表した。中国から拡散した新型コロナウイルスの影響により、8日から操業を一時停止していた。
BSCでは787の製造再開に向け、管理職が30日から順次出社して準備を開始。シフト制の作業者は3日から4日かけて現場へ戻る。
ボーイングは全館の清掃頻度を高め、手を消毒するスペースを新設。会議室やカフェなどでは、対人距離を離す「ソーシャル・ディスタンシング」に留意するよう呼びかける。また、検温やマスク着用などの対策も講じる。
787の最終組立工場は、ワシントン州シアトル近郊のエバレットと、サウスカロライナの2カ所。すでにワシントン州の施設では、20日から787など民間機の製造を再開している。
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