世界の航空関連情報を提供する英国のOAGは、2019年暦年で提供座席数が多かった路線を発表した。国際線は香港-台北線、各国の国内線はソウル(金浦)-済州線の提供座席が最も多く、OAGによると「忙しい路線」になった。国内線では羽田発着の幹線4路線が、上位10路線にランクインした。
2019年1月から12月までの1年間の運航路線を提供座席数で集計し、国際線と国内線でランキングを作成した。今回からは、競合する航空会社が多い路線や、マイル別で長短距離の路線も選出。年間360便以下の路線は除外した。
—記事の概要—
・国際線
・国内線
・競合の多い路線
・長距離路線
・短距離路線
国際線
国際線で提供座席数が最も多かったのが、香港-台北線で796万5538席。2位はクアラルンプール-シンガポール線(556万894席)、3位はジャカルタ-シンガポール線(548万席)がランクインした。4位はバンコク(スワンナプーム)-香港線(482万6872席)、5位は香港-上海(浦東)線(446万3658席)だった。
上位10路線のうち、8位のニューヨーク(JFK)-ロンドン(ヒースロー)線を除き、9路線が9路線がアジア太平洋地区の路線となった。また2位のクアラルンプール-シンガポール線が10路線で最も短い路線となり、飛行距離は160マイル(296キロ)だった。
国内線
国内線で提供座席数が最も多かったのが、ソウル-済州線で1742万6873席。2位は羽田-札幌線(1249万8468席)、3位は羽田-福岡線(1140万18席)がランクインした。4位はハノイ-ホーチミン線(1025万3530席)、5位はシドニー-メルボルン線(995万8500席)だった。
上位10路線のうち8位のリヤド-ジェッダ線を除き、9路線がアジア太平洋地区の路線となった。また、羽田-那覇線は9位に入り、10位の羽田-伊丹線が10路線で最も短い路線で、飛行距離は218マイルだった。
競合の多い路線
国際線で、運航する航空会社が最も多いのは9社が競合するクアラルンプール-シンガポール線で、2万9993便を運航。2位は香港-ソウル(仁川)線(9社、1万5160便)、3位は関西-上海線(9社、1万4098便)がランクインした。日本発着路線は、上位10路線中5路線を占めた。
国内線では、12社が競合する昆明-景洪線が最も多く、2万1184便を運航した。2位は重慶-深セン線(10社、1万6962便)、3位は鄭州-ウルムチ線(10社、9436便)がランクイン。上位10路線のうち、7路線が中国路線となった。日本路線はランクインしなかった。
長距離路線
国際線で最も長距離となったのは、米ニューアークとシンガポールを結ぶ路線で、飛行距離8277マイル、728便を運航した。2位はニュージーランドのオークランドとカタールのドーハを結ぶ路線(7843マイル、721便)、3位は英ロンドンと豪パースを結ぶ路線(7829マイル、730便)となった。
国内線では、4418マイルのボストン-ホノルル線(420便)が最長となった。2位はニューヨーク-ホノルル線(4321マイル、750便)、3位はニューアーク-ホノルル線(4303マイル、730便)となった。上位10路線のうち7路線が米国路線で、いずれもハワイと米本土を結ぶ路線がランクイン。残り3路線はロシア路線で、モスクワと極東を結ぶ路線が選出された。
短距離路線
国際線で最も短距離となったのは、コンゴのブラザビルとコンゴ民主共和国のキンサシャを結ぶ路線で、飛行距離13マイル、945便を運航した。2位はカリブ海のボネール島とキュラソー島を結ぶ路線(40マイル、469便)、3位はサウジアラビアのダンマームと対岸のバーレーンを結ぶ路線(47マイル、3046便)となった。
国内線では、ナミビアのウイントフック(エロス)-ウイントフック(ホージア)線で、13マイル(780便)が最短となった。2位は米アラスカ州のピーターズ-バーグ-ランゲル線(26マイル、724便)、3位はカーボベルデのボア・ビスタ島-サル島線(36マイル、1070便)となった。
提供座席数の多い上位10路線は下記のとおり(括弧内は提供座席数)。
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