ボーイングは現地時間4月26日(日本時間27日)、787の主要部位を米国の最終組立工場へ運ぶ専用貨物機747-400LCF「ドリームリフター(Dreamlifter)」を活用し、米サウスカロライナ州の医療従事者向けに150万枚の医療用マスクを運んだと発表した。中国から拡散した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を防ぐ取り組みの一環で、通常と同じくアトラスエアー(GTI/5Y)がドリームリフターを運航した。
ドリームリフターは香港からサウスカロライナ州グリーンビルまで飛行し、床下の貨物室にマスクを積んで運んだ。その後は787の最終組立工場「BSC(ボーイング・サウスカロライナ)」がある同州チャールストンまで飛び、787の部材を輸送した。
ボーイングは10年前にサウスカロライナ州に進出。ワシントン州シアトル近郊のエバレットに続く2番目となる787の最終組立工場を建設した。
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