独ルフトハンザ・グループのルフトハンザ・テクニークは、旅客型のエアバスA330-300型機について、貨物機に改修する承認を独連邦航空局(LBA)から取得した。中国から拡散した新型コロナウイルスの影響でマスクや医療機器の輸送需要が増えており、旅客機を貨物専用機に転用する。
改修対象となるのは4機で、医療品の輸送に活用する。
航空各社では、新型コロナの影響により旅客便の大量運休が発生している。旅客需要が急激に落ち込む一方で、マスクや防護服をはじめとする医療品やネット通販の商品など、貨物需要は落ち込んでおらず、増加傾向もみられる。航空各社では旅客機を使った貨物専用便の運航や、旅客機から貨物機への改修などにより需要増への対応を図っている。
関連リンク
Lufthansa Technik
Luftfahrt Bundesamt
旅客機を貨物機に改修
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貨物輸送強化を図る航空各社
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