羽田空港の国内線ターミナルを運営する日本空港ビルデング(9706)と、傘下で国際線ターミナル運営を手掛ける東京国際空港ターミナル(TIAT)は、4月23日からすべてのターミナルの展望デッキを閉鎖している。中国から拡散した新型コロナウイルスの感染拡大防止のため。
羽田には第1から第3(旧称国際線)まで3つのターミナルがあるが、すべての展望デッキが閉鎖対象。航空各社では国際線と国内線ともに大幅な運休を実施していることから、ターミナル間の無料連絡バスも本数を減らし、約8分間隔で運行している。乗り継ぎランプバスは運休しており、連絡バスを利用するよう求めている。
運航便の減少に伴い、国際線の発着は11日から第3ターミナルに集約し、夏ダイヤ初日の3月29日に開業した第2ターミナルの国際線施設は閉鎖中。国内線も17日から第1ターミナル北ウイングの保安検査場EとFを閉鎖し、第2も南ウイングにある保安検査場CとDを閉鎖している。これに伴い、飲食店や物販店も休業や営業時間短縮となっている。
関連リンク
羽田空港
・ANA、GWの国内線85%減便 羽田-鹿児島など運休69路線、通常運航は9路線(20年4月23日)
・GWの予約数、国際線97%減 国内線も激減、各社減便相次ぐ(20年4月22日)
・ANA、国際50路線5月末まで運休 ストックホルムなど就航延期(20年4月22日)
・JAL、5月連休の国内線62%減便 6日まで(20年4月21日)
・JAL、羽田北ウイング出発階閉鎖 国内線減便で南に集約(20年4月15日)
・JAL、国際線94%運休 NYやハワイ全休、5月末まで(20年4月13日)
・【空撮】緊急事態宣言後の羽田空港、ANAとJAL大型機並ぶ 4月入り予約減(20年4月8日)
・ANA、羽田2タミ国際線就航 乗客4人の便も、新型コロナ影響(20年3月29日)
・羽田空港、2タミ国際線施設オープン 滑走路一望、ANAが乗り入れ(20年3月29日)