エアバスは、A321neoの航続距離を延長した超長距離型「A321XLR」の製造を開始した。仏ナントの工場では最初の「メタルカット」が行われ、中央翼の製造が始まった。
製造を開始したのは飛行試験初号機で、仏サフランが担当する主脚(メインランディングギア)の鍛造も開始。サフランは前脚(ノーズランディングギア)の製造も担当する。
A321XLRのXLR(Xtra Long Range)は「超長距離」を意味し、燃料タンクを増設することで航続距離は4700海里(約8704キロ)を実現。単通路機では世界最長となる。エアバスによると、東京を起点とした場合、シドニーやデリー、アンカレッジ(米アラスカ州)などへ飛行できるという。
最大離陸重量(MTOW)は101トン。メーカー標準座席数は2クラス180-220席、1クラスの場合は最大244席設定できる。座席当たりの燃費は、旧世代機と比べて30%改善される。
これまでに24顧客から450機以上を受注。2023年の納入開始を予定する。
関連リンク
Airbus
・A321、仏トゥールーズでも製造 A380施設転用、22年設置へ(20年1月23日)
・チリLCCスカイ、A321XLRを10機導入へ(19年12月10日)
・ユナイテッド航空、A321XLRを50機発注 大西洋横断路線に(19年12月5日)
・エアバス、超長距離型「A321XLR」ローンチ 単通路で世界最長、23年納入へ(19年6月17日)