国土交通省航空局(JCAB)は、4月17日から羽田空港の国内線保安検査場入口で乗客の体温をサーモグラフィーで確認するよう、航空各社へ要請した。体温が37.5度以上の乗客には搭乗自粛を要請する。期間は緊急事態宣言の終了日にあたる5月6日までで、羽田の第1と第2ターミナルの保安検査場前で実施する。
中国から拡散した新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、政府は16日に「緊急事態宣言」の対象をこれまでの7都府県から全国に拡大。他都道府県への移動自粛を求めている。羽田での体温確認で37.5度以上の乗客に対しては、国交省と厚生労働省が作成したチラシを手渡し、保安検査前に自身の体調を確認してもらう。検温の結果、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が疑われる場合、航空各社は運送約款に基づき搭乗を拒否できる。
一方で、感染が疑われる乗客に接する航空会社の地上係員など社員の安全確保も急務だ。日本航空(JAL/JL、9201)では、整備子会社JALエンジニアリング(JALEC)の整備士が感染予防用のフェイスシールドを製造。検温で発熱が確認された乗客への対応時など、社員が着用する。
関連リンク
国土交通省
日本航空
JALエンジニアリング
・JAL、整備士が手洗い紹介 社員制作動画をSNSで公開(20年4月16日)
・ANA、17日の国内線追加減便 羽田-神戸など運休も(20年4月16日)
・JAL、羽田北ウイング出発階閉鎖 国内線減便で南に集約(20年4月15日)
・JAL、国際線94%運休 NYやハワイ全休、5月末まで(20年4月13日)
・ANA、国際線9割運休 通常運航は成田-LAのみ、5月15日まで(20年4月13日)
・JAL、国内線49%減便 夏ダイヤ開始後最大、12日から19日(20年4月10日)
・【空撮】緊急事態宣言後の羽田空港、ANAとJAL大型機並ぶ 4月入り予約減(20年4月8日)