エアライン — 2020年4月16日 23:59 JST

JAL、国内貨物の運送状ペーパーレス化 専用サイトで予約や照会

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 日本航空(JAL/JL、9201)とルクセンブルクのCHAMPカーゴシステム(CHAMP Cargosystems)は、これまで紙媒体でやり取りしていた国内貨物事業の業務工程を見直し、4月1日からペーパーレス化した。両社によると、国内線の航空貨物輸送では初のペーパーレス化を実現したという。

JALの国内貨物ポータルサイトのイメージ(同社提供)

 両社は国内貨物専用のポータルサイトとモバイルアプリを共同開発。従来は荷主や目的地、品物などの貨物情報が記載された紙媒体「航空貨物運送状(AWB=Air Waybill)」を使い、受取確認をはじめ、電話や電子メールによる予約確認や情報登録などを行っていた。今回のペーパーレス化ではAWBの取り扱いが不要になったことに加え、精算までの貨物取り扱いをオンライン上に集約した。

 新たに開設した専用ポータルサイトでは、従来は利用者が電子メールや電話で確認していた貨物搭載スペースの検索や予約、貨物運送状のデータ登録、動態情報の照会などの機能を集約。スペースの空き状況や運賃もリアルタイムで確認できるようになった。これにより、従来はAWBに記載していた情報を管理することが可能になった。

 モバイルアプリは、空港に搬入・到着する貨物に貼られたバーコードやコンテナのQRコードを、JALの担当者が専用モバイル端末で読み込むことで、状況把握や管理が可能になった。荷主等の利用者は、専用端末に電子署名を入力だけで貨物を引き取れる。

 ペーパーレス化で貨物に関する情報の照会や更新、入力などの手続きがスムーズになり、航空貨物業界全体の業務効率化につながるという。

関連リンク
日本航空
CHAMP Cargosystems

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