日本航空(JAL/JL、9201)は4月11日、印ベンガルール(旧称バンガロール)からの臨時便を運航するため、成田空港からボーイング787-9型機(登録記号JA875J)を出発させた。現地から日本へ帰国する人を対象とした臨時便で、現地を12日から14日まで出発する便を設定した。往路は旅客や貨物を載せないフェリーフライト(回航)になる。
臨時便の成田行きJL754便は、ベンガルールを午後7時に出発して、翌日午前6時30分に到着する。機材は787-9の3クラス239席仕様を投入。航空券はJALのウェブサイトでは購入できず、インドの旅行会社などを利用する。
11日午前10時36分に成田空港のA滑走路から離陸したベンガルール行きJL753便は、現地時間午後4時20分ごろ到着する見込み。旅客や貨物を乗せておらず、ベンガルール発のみ扱う。JALによると、客室乗務員はマスクと手袋を着用して乗務するという。
定期便の成田-ベンガルール線(JL753/754)は、夏ダイヤ初日の3月29日から週7往復(1日1往復)でボーイング787-8型機(2クラス186席:ビジネス30席、エコノミー156席)による運航を計画していた。しかし、3月3日からインド政府が日本人に発給した未入国のビザを無効にするなど、中国から拡散した新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ措置を講じたため、就航を延期しており、見通しは立っていない。
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