成田空港を運営する成田国際空港会社(NAA)は4月10日、B滑走路を12日午前6時から当面閉鎖すると発表した。中国から拡散した新型コロナウイルスの影響で発着回数が激減しているためで、運用再開時期は現時点で決まっていない。
NAAでは、需要回復までには相当時間がかかると見込んでおり、感染拡大防止や空港機能を維持するため、運用体制を見直す一貫でB滑走路の閉鎖を決めた。
成田空港を発着する航空会社やターミナルのテナントに対しては、NAAは賃料などの減免20億円と着陸料などの支払い猶予80億円の総額100億円の緊急措置を今月から実施している。
また、成田を拠点とする日本航空(JAL/JL、9201)が100%出資する国際線中長距離LCCのZIPAIR(ジップエア、TZP/ZG)は、5月14日に1路線目の成田-バンコク(スワンナプーム)線を開設予定だったが就航を延期。早くても6月以降の就航になる見通し。
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成田国際空港
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