ルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)が所属するルフトハンザグループは現地時間4月7日、エアバスA340型機やボーイング747-400型機など、グループ全体で40機以上を削減すると発表した。中国から拡散した新型コロナウイルスの影響によるもの。
同グループの理事会は、航空業界が新型コロナ発生前の水準に戻るのには時間がかかるとの認識を示した。制限が世界的に解除されるまでに数カ月、需要回復には数年がかかるとの見通しから、機材の削減を決定した。
2月末現在、グループ全体では貨物専用機を含め763機保有している。削減対象となるのは、ルフトハンザのA340-600が7機、747-400が5機、A320が11機で、2022年にエアバスへ売却する6機のA380も含む。ケルンを拠点とし、2015年から長距離の観光路線を運航するルフトハンザ・シティライン(CLH/CL)は、3機のA340-300を運航中止とする。
傘下LCCのユーロウイングス(EWG/EW)は、短距離路線に投入するA320を10機、段階的に退役させる。ジャーマンウイングス(GWI/4U)は運航を終了し、ユーロウイングスに統合する。
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Lufthansa Group
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