全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)が、日本政策投資銀行(DBJ)などに1兆3000億円規模の融資枠設定を要請していることが、4月3日にわかった。日経ビジネス電子版がこの日報じたもので、ANAHDは報道内容が事実であることを同日認めた。
ANAHDによると、DBJに対して融資枠の設定を依頼したのは1兆円規模で、メガバンクなどにも総額3000億円規模の融資枠を求めているという。中国から拡散した新型コロナウイルスの影響で、つなぎ融資の需要が高まっていることから、運休が長期化した際の資金需要に対応できるようにする。
同社では今回の融資枠とは別に、総額4000億円規模の融資を受けることも調整中。DBJがこのうち3000億円を引き受ける方向で、協議を進めている。
ANAは夏ダイヤ初日の3月29日からゴールデンウイーク前の4月24日までで、計画していた72路線4653便のうち、87%に当たる全72路線の4057便を運休・減便する。
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全日本空輸
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