日本航空(JAL/JL、9201)のパイロットが自ら動画を制作し、フライトが大幅に減少した中でどのような訓練を日々実施しているかをTwitterで紹介している。中国から拡散した新型コロナウイルスの影響で大量運休が生じている中、収束後に安心して利用してもらおうという社員による取り組みの一つで、「今、私たちにできること」と題して投稿し、パイロット以外の社員も今後登場する予定だ。
第1弾となるパイロットによる動画は1分2秒で、シミュレーター内での危険回避訓練や、羽田空港の新進入方式での着陸訓練などを紹介。商業運航便が大幅に減少後もパイロットが訓練を続け、通常運航に問題なく戻れるよう準備を進めていることを伝えている。
JALによると、今後は運航に関連する部門や、各地の支店などでも社員が動画を制作し、各職種や地域の魅力などを発信していくという。JALはYouTubeやFacebookなどでも公式アカウントを運用しているが、当面はTwitterで展開していく。
今回の動画内で座学のシーンでは「ドアを開放し換気に気を配りながら実施」、シミュレーターでは「操縦室の換気は優れています」といった字幕が画面右下にみられた。近ごろは自らの意に沿わないことに独善的かつ一方的な正義感を振りかざし、周囲への迷惑を省みない“正義マン”と呼ばれる存在の行動がみられることから、新型コロナウイルスの感染が弱まらない中、慎重に動画を制作したようだ。
\今、私たちにできること/
JAL運航乗務員から皆さんへ✈️世界が落ち着きを取り戻したら
皆さんに安心してご搭乗いただけるよう
フライトが大幅に減った今も、しっかりと訓練を行い準備を続けています!👨✈️みんなで力を合わせて乗り越えよう。#CreatedByJALpilots#今できること #前を向いて pic.twitter.com/9mAJnu1gmx
— JAPAN AIRLINES【JAL】 (@JAL_Official_jp) April 3, 2020
関連リンク
JAPAN AIRLINES【JAL】(Twitter)
日本航空
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