JAL、羽田と成田国際線サクララウンジ閉鎖　大量運休でファーストクラス1本化

　日本航空（JAL/JL、9201）は、中国から拡散した新型コロナウイルスの影響で9割近い国際線が運休していることから、羽田空港と成田空港の国際線ラウンジの運用を4月いっぱい見直す。一般会員用の「サクララウンジ」を閉鎖し、ファーストクラス客やマイルの最上位会員が対象の「ファーストクラスラウンジ」に30日まで一本化。サクララウンジの利用対象者もファーストクラスラウンジを使用できる。

JALが3月29日にリニューアルオープンした羽田第3ターミナルのファーストクラスラウンジ＝20年3月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　羽田では、第3ターミナル（旧称国際線ターミナル）にあるファーストクラスラウンジのダイニングエリア「JAL’s Table」のみ営業。握り寿司カウンターの「鮨 鶴亭」とバーカウンターがある「JAL’s SALON」は閉鎖するが、握り寿司はJAL’s Tableで提供する。また、同ラウンジ内のシャワーと喫煙室が利用できる。同ラウンジは夏ダイヤ初日の3月29日にリニューアルオープンしたばかり。

　一方、「JOHN LOBB」による靴磨きサービスは、従来通りファーストクラスラウンジの入室資格がある人のみ利用できる。

　羽田のファーストクラスラウンジの営業時間は午前6時から最終便出発まで。

　成田では、本館4階のファーストクラスラウンジのみ営業。シャワーは本館3階ファーストクラス専用シャワールームのみ営業し、ラウンジ内の喫煙所は利用できない。JOHN LOBBの靴磨きは羽田と同様、同ラウンジの入室資格を持つ人のみ利用できる。サテライト側のファーストクラスラウンジとサクラララウンジは、引き続き閉鎖する。

　成田のファーストクラスラウンジの営業時間は、通常は午前8時から最終便出発まで。4日と6日、13日、20日は終日閉鎖し、11日と14日、16日、18日、21日、23日、25日は午前8時から正午までに営業時間を短縮する。

　JALの国際線は夏ダイヤの計画値が60路線5148便。このうち85％に当たる60路線4366便の運休・減便が決定しており、すべての国際線が運休対象路線になっている。

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