外務省は3月31日、米国や中国、韓国など49カ国と地域について、危険度の高い感染症に関する「感染症危険情報」を渡航中止勧告の「レベル3」に引き上げた。中国から拡散した新型コロナウイルスの影響によるもの。レベル3に指定された国と地域を除く全世界を、不要不急の渡航自粛を求める「レベル2」に引き上げた。
今回レベル3に引き上げとなったのは、アジアがインドネシア、韓国全土、シンガポール、タイ、台湾、中国全土、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、オセアニアが豪州、ニュージーランド、北米がカナダ、米国、中南米がエクアドル、ドミニカ国、チリ、パナマ、ブラジル、ボリビア、欧州がアルバニア、アルメニア、英国、北マケドニア、キプロス、ギリシャ、クロアチア、コソボ、スロバキア、セルビア、チェコ、ハンガリー、フィンランド、ブルガリア、ポーランド、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モルドバ、モンテネグロ、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、中東がイスラエル、エジプト、トルコ、バーレーン、アフリカがコートジボワール、コンゴ民主共和国、モーリシャス、モロッコ。
すでにレベル3に指定しているのは、欧州がアイスランド、アイルランド、アンドラ、イタリア、エストニア、オーストリア、オランダ、サンマリノ、スイス、スウェーデン、スペイン、スロベニア、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、バチカン、フランス、ベルギー、ポルトガル、マルタ、モナコ、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、中東がイランとなっている。
レベル3以外でこれまでレベル1だった国と地域はレベル2に引き上げられ、すでにレベル2に指定されているカタールは継続となった。
外務省による海外安全情報は感染症危険情報のほか、特に注意が必要と考えられる国や地域に出される「危険情報」の2種類がある。
関連リンク
外務省 海外安全ホームページ
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