全日本空輸(ANA/NH)と大手旅行検索サイトのスカイスキャナー(Skyscanner)の日本法人、スカイスキャナージャパンの2社は、ANA便の予約・購入をスカイスキャナーで完結できる「ダイレクトブッキング」で連携を開始した。ANAが開発した通信規格を導入することで、スカイスキャナー上でANA便を購入できるようにした。国内では3月25日から導入し、海外では31日から開始する。
通常の航空券検索は、スカイスキャナーで日程や目的地を入力し、各航空会社のページに移動して予約・購入手続きを進める。今回のダイレクトブッキングの導入により、ANAのサイトに移動せず、スカイスキャナー上で手続きを進められるようになった。また、ANAの予約サイトやコールセンターでのみ可能だった座席指定なども、スカイスキャナーでできるようになる。
ダイレクトブッキングの対象となるのは国際線の航空券のみで、国内線航空券や国内・海外ツアーは対象外となる。
ANAは、データの共有や送受信に使われるマークアップ言語XML(Extensible Markup Language)を用いた通信規格「NDC」(New Distribution Capability)を開発。NDCはIATA(国際航空運送協会)が定めたシステムで、ANAとスカイスキャナー双方の予約システムを直結し、機内サービスや座席、機内へ持ち込む手荷物の個数やサイズなどの情報を共有する。
日本の航空会社が開発したNDCプラットフォームによるダイレクトブッキングの事例は、ANAが初めて。NDCは世界的な業界標準規格であることから、今後は各国の提携先との連携できるようになる。
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