エアライン, 空港 — 2020年3月29日 22:37 JST

JAL、羽田国際線新設　シカゴとダラスなど、新型コロナで新規縮小

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　日本航空（JAL/JL、9201）は夏ダイヤ初日の3月29日、シカゴ線などこれまで成田発着だった米国路線の一部を羽田に変更した。羽田の国際線発着枠拡大に伴うもので、新規就航地を含めると羽田発着は9路線10便（往復）を新設・再開し、2路線を増便予定だったが、中国から拡散した新型コロナウイルスの影響で大幅に運休が発生。29日は羽田－シカゴ線など一部路線のみの運航になった。

羽田空港でシカゴ線初便の乗客に記念品を手渡すJALの赤坂社長（右）＝20年3月29日 PHOTO: Yoshikazu TSUNO/Aviation Wire

　JALの羽田発着路線はこれまでが15路線22便で、夏ダイヤ開始時点の計画値は24路線34便に拡大。シカゴ線とロサンゼルス線、ダラス・フォートワース線、ホノルル線、モスクワ（シェレメチェボ）線、ヘルシンキ線、シドニー線、デリー線、大連線の9路線10便を新設・再開し、ニューヨーク線と上海（浦東）線の2路線を増便して、ホノルル線は1日2往復のダブルデイリーになる予定だった。いずれも第3ターミナル（旧称国際線ターミナル）を使用する。

　29日に運航する羽田発着国際線の新路線は、ダラス線（JL12/11）とシカゴ線（JL10/9）、シドニー線（JL51/52）、ホノルル線（JL74/73）の4路線。午前発のダラス行きJL12便（ボーイング787-9型機、3クラス195席、登録記号JA867J）と、シカゴ行きJL10便（777-300ER、4クラス244席、JA736J）が出発する際には、JALの赤坂祐二社長らが乗客に記念品を手渡した。

　航空各社の国際線は、各国の入国規制などの影響で厳しい状況が続いている。ダラス行きの乗客は66人（幼児1人含む）、シカゴ行きは69人（幼児1人）だった。JALは、成田発着で29日に開設予定だったベンガルール（バンガロール）線の就航も延期している。

羽田空港でダラス・フォートワース線初便の乗客に記念品を手渡すJALの赤坂社長＝20年3月29日 PHOTO: Yoshikazu TSUNO/Aviation Wire

　JALは羽田路線の強化に合わせ、ファーストクラス客やマイルの最上位会員を対象にした「ファーストクラスラウンジ」を、29日にリニューアルオープン。面積と席数を約2.5倍に増やすとともに、成田空港で好評の寿司カウンター「鮨鶴亭」やバーテンダーがサービスする「JAL’s SALON」などを新設した。ラーメンの新メニューや、日本のクラフトビールなども提供する。

　しかし、新型コロナウイルスの影響で、当面はビュッフェスタイルの食事提供を取りやめるなど、サービス内容を一部変更。スタッフはマスクと手袋を着用して接客する。

　また、第3ターミナルのチェックインカウンターでは、ターミナルを運営する東京国際空港ターミナル（TIAT）が新たに導入した自動手荷物預け機を利用する人の姿もみられた。

＊写真は9枚。