日本航空(JAL/JL、9201)は、3月29日から始まる夏ダイヤの国際線について、新路線の成田-ベンガルール(バンガロール)線の開設を延期するなど、運航計画を見直す。中国から拡散した新型コロナウイルス(COVID-19)の影響によるもの。
ベンガルール線(JL753/754)は、29日から週7往復(1日1往復)でボーイング787-8型機(2クラス186席:ビジネス30席、エコノミー156席)による運航を計画していた。しかし、3月3日からインド政府が日本人に発給した未入国のビザを無効にするなど、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ措置を講じており、ベンガルール線の開設は難しい状況になっていた。
夏ダイヤのうち、4月末まで運航計画を見直すのはハワイとグアム、東アジア路線。ハワイ路線は、週14往復(1日2往復)の羽田-ホノルル線は、29日から4月23日までJL72/71便を運休し、週7往復(1日1往復、JL74/73)に減便する。同じく週14往復の成田-ホノルル線は29日から4月28日までJL786/785便を運休して、週7往復(JL784/783)に減便する。週7往復の成田-コナ線は、29日から4月23日は週4往復に減便し、月曜と水曜、金曜、土曜に運航する。
週7往復の成田-グアム線(JL941/942)は、29日から4月24日まで運休する。
東アジア路線のうち、週21往復(1日3往復)の羽田-ソウル(金浦)線は31日まで運休。4月1日から30日までは減便となり、JL91/92便を火曜と木曜、土曜、日曜の週4往復と4月29日に運航する。週14往復の成田-釜山線は、JL969/960便を29日から4月30日まで運休して減便し、JL957/958便は木曜と日曜の週2往復と4月28日、29日に運航する。
また、機内のアルコール消毒対象路線を拡大。対象路線の機材が日本へ帰国後、夜間整備時にテーブルとひじ掛け、各席の個人用モニターやコントローラーなどの座席周り、ラバトリー(化粧室)のドアノブや蛇口ハンドルなど、乗客の手に触れる部分をアルコールで消毒している。これまでは日本と北京、大連、天津、上海(虹橋・浦東)、広州 、香港、ソウル、釜山を結ぶ路線が対象で、今回は日本とロンドン、パリ、フランクフルト、ヘルシンキを結ぶ路線を追加した。
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日本航空
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