ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は3月18日、台北4路線を運休すると発表した。これにより、同社の台湾路線は4月23日までの全便運休が決まった。中国本土から拡散した新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で、台湾当局が現地時間19日から当面、外国人の入国を原則禁止とするなどの措置をとるため。
今回運休を発表したのは関西線と成田線、福岡線、那覇線の台北4路線で、運休便数は88便、期間は合わせて3月20日から31日まで。ピーチの台北路線は、4路線に羽田線と仙台線、札幌(新千歳)線を合わせた7路線。台湾は南部の高雄にも関西線と成田線の2路線が就航しており、すでに運休している路線を含め、台湾路線が4月まですべて運休する。
ピーチの路線網は、国内線21路線と国際線18路線の計39路線で、2月から4月までの間に運休や減便が生じるのは24路線3536便となった。
台湾は17日から、日本を含むアジア19カ国と東欧のモルドバ、米国のワシントン州とニューヨーク州、カリフォルニア州への渡航情報を、もっとも深刻な「第3級(警告)」に引き上げ、対象国や州から到着した人は14日間の自宅隔離になる。また、ビザ免除が当面停止され、日本人が台湾へ入国する際もビザの取得を求められる。
関連リンク
ピーチ・アビエーション
台北駐日経済文化代表処
外務省 海外安全ホームページ
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