ボーイング, 機体, 需要, 需要実績 — 2020年3月12日 15:08 JST

ボーイング、キャンセルで純受注マイナス 20年2月納入17機、受注18機

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 ボーイングの2020年2月の引き渡しは17機(前年同月49機)、受注は18機(4機)となった。1月はゼロだった受注は2月で18機となった一方で、キャンセルが発生したことから総受注から、キャンセルを差し引いた今年の「純(ネット)受注」はマイナス25機となった。

2月までの純受注がマイナスとなったボーイング=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 引き渡しの内訳は737が1機(前年同月32機)、747が0機(1機)、767が3機(4機)、777が1機(1機)、787が12機(11機)だった。

 737は米海軍向けのP-8哨戒機で、旅客機の納入はなかった。737 MAXは墜落事故が発生した2019年3月10日以降は、翌11日に米航空機リース会社アビエーション・キャピタル・グループ(ACG)へ引き渡した1機以降、納入なしの状態が続いている。2019年2月は、737の引き渡し32機中26機が737 MAXだった。

 787のうち超長胴型の787-10は3機で、ユナイテッド航空(UAL/UA)とエールフランス-KLMグループ、航空機リース会社エアリース・コーポレーション(ALC)に1機ずつ引き渡した。残り9機のうち8機は長胴型の787-9で、日本の航空会社では、日本航空(JAL/JL、9201)が1機受領した。

 受注は737が0機(前年同月0機)、747が0機(0機)、767が1機(4機)、777が0機(0機)、787が17機(0機)だった。

 787は17機のうち787-10は7機で匿名顧客2社から受注。残り10機は787-9で、オマーン・エア(OMA/WY)が4機、匿名顧客とALCが3機ずつ発注した。

 一方で今年に入り、737 MAXなど43機のキャンセルも発生。純受注はマイナス25機となった。

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