3月14日から第3ターミナルに改称する羽田空港の国際線ターミナル。普段であれば出発便が少ない時間帯ですら、ベンチや地べたでスマートフォンをいじる外国人客であふれているが、中国から感染が拡大した新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で人影はまばら。出発案内も、多くの便の備考欄に「欠航」「Cancelled」といった黄色い文字が並んでいた。
展望デッキに出ると、年度末とあって海外へ売却される退役済みの機体がスポット(駐機場)に並ぶ姿が見られるが、新整備場や旧整備場エリアのスポットには、日本航空(JAL/JL、9201)や全日本空輸(ANA/NH)の現役旅客機が数多く駐機されていた。国際線のみならず、国内線も多くの運休や減便が発生しているためだ。普段であれば各地の空港へ飛んでいるため、羽田のスポットがこれほど飛行機で埋まることはない。
29日から始まる夏ダイヤでは羽田の国際線発着枠が増枠され、新路線の就航が予定されているが、式典は現時点で軒並み中止が決定。現在は国内線専用の第2ターミナルも、この日から南側に国際線施設施設が開業するが、静かなオープンになりそうだ。
*写真は11枚。
羽田第2ターミナルの国際線施設
・羽田2タミ国際線施設、滑走路見える出発ロビー 国内線乗継は同一階で利便性向上(20年3月10日)
ANAのターミナル配分
・ANA、羽田国際線の出発ターミナル決定 第2が6割、第3も継続(20年1月24日)
コンシェルジュの新制服
・羽田空港、コンシェルジュの制服刷新 国内線16年ぶり、3月から(20年1月22日)
第3ターミナルに改称
・羽田国際線ターミナル、夏ダイヤから「第3ターミナル」 駅名は3月14日変更(19年12月16日)
・羽田国際線ターミナル、「3タミ」20年3月改称 国交省が再度周知、「ビル」消える(19年2月27日)
・羽田国際線ターミナル、「3タミ」に 20年3月変更(17年8月29日)
・羽田国際線ターミナル、名称変更へ ”3タミ”有力(17年8月14日)
20年3月の国際線増枠
・ANAの羽田国際線、夏休みまでに全14路線 増枠分の日程出そろう 20年度計画(20年1月23日)
・「本当にパイロット問題だけなのか」羽田・成田が疑問抱く”ANAが飛べない理由”(19年12月10日)
・JAL、羽田発着枠増枠でホノルル2便 20年3月国際線強化、全国からハワイへ(19年11月19日)
・JAL、成田国際線を20年度3-5路線拡充 ZIPAIRも活用(19年11月20日)
・ANAの羽田国際線、12新路線 成田の米国5路線運休・減便へ 20年夏(19年11月19日)
・羽田国際線、中国は4社1枠ずつ 北京大興から新路線 20年夏(19年11月21日)
・羽田の豪州路線、2社に1枠ずつ配分へ カンタス航空と豪ヴァージン、20年夏ダイヤ(19年10月23日)
・羽田国際線、ANA13.5枠で決定 JALは11.5枠、昼間帯新規7地域(19年9月2日)
・デルタ航空、成田撤退 羽田に20年3月集約、ソウル-マニラ開設へ(19年8月12日)
・羽田米国枠、デルタ航空が最多 米運輸省、12枠暫定割り当て 20年夏(19年5月17日)