全日本空輸(ANA/NH)は3月11日、国内線の空席待ちサービスを4月1日から改良すると発表した。従来は路線ごとに空席待ちの整理券を発行していたが、今後は自動チェックイン機で搭乗したい便を指定して申し込めるようになり、地上係員がいるカウンターに並ばずに手続きできる。
自動チェックイン機では、空席待ちを希望する便を複数指定可能。空席待ちカードが発行される。これまでは空港ごとに異なっていた呼び出し場所を搭乗口付近に統一し、出発20分前に呼び出す。ANAによると、空港によっては保安検査を受ける前のチェックインカウンター付近で呼び出すところもあったという。
呼び出し方法も改め、空席待ちカウンターや搭乗口付近に設置するデジタルサイネージ(電子看板)に、空席待ちを申し込んだ人の名前の一部と空席待ち番号を表示。座席を確保できた場合、乗客が自分で搭乗口付近の自動チェックイン機を使い、搭乗手続きができる。従来は整理券の種別と番号を地上係員がアナウンスし、係員が一人ずつ手続きしていた。
ANAは、2015年から現在の自動チェックイン機に刷新。以前はチェックイン機と発券機、マイル登録機と3種類あった機械を統合し、窓口で係員が対応していた欠航や遅延時の予約変更なども行えるようになった。今回の空席待ち対応も、自動チェックイン機に機能を加えて実現した。
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全日本空輸
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