全日本空輸(ANA/NH)は3月10日、羽田-北京線の発着地を成田に変更するなど、国際線の運航計画を変更した。中国本土から感染が拡大した新型コロナウイルス(COVID-19)の影響によるもので、対象期間は冬ダイヤ最終日の28日まで。
ANAの北京路線は、羽田線が週14往復(1日2往復)、成田線と関西線が週7往復(1日1往復)ずつだが、羽田線のNH963/964便と成田線のNH955/956便は2月10日から、関西線のNH979/980便は3月3日から、羽田線のNH961/NH962便は3月9日から運休。10日の発表では、羽田線のNH961/962便は28日まで運休継続とし、同じ便名を成田発着で13日から28日まで週7往復運航する。
香港・マカオを含む中国と韓国発の旅客は現在、入国が成田と関空に制限されている。運航スケジュールは羽田発着時と同じで、北京行きNH961便が成田を午前9時5分に出発して午後0時15分着、成田行きNH962便は午後3時15分に北京を出発して、午後7時35分に到着する。機材はボーイング777-300ER型機で、座席数は4クラス212席仕様機を使用する。
首都圏を発着する香港路線は、週7往復の成田-香港線(NH811/812)を12日から15日まで新たに運休する。週14往復の羽田-香港線は、NH859/860便の運休を15日まで延長。もう1往復のNH821/822便は、9日から28日まで運休している。
このほか、成田-大連線と厦門線を12日から28日まで減便。大連線(NH903/904)と厦門線(NH935/936)はそれぞれ週7往復を現在週4往復に減便しており、今回2路線とも週3往復に再度減便し、木曜と土曜、日曜に運航する。
また、羽田-広州線(NH923/924)と羽田-ソウル(金浦)線(NH861/864)は、12日から15日まで運休継続が決定した。
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全日本空輸
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・ピーチ、上海一時運休 関空・羽田、3月まで(20年2月5日)
海外の航空各社の運休
・カンタス航空のA380、8機運航停止 新型コロナ影響、9月まで(20年3月10日)
・キャセイ、日本7路線期間運休 新型コロナ、500便超に影響(20年3月9日)
・ユナイテッド航空、グアム4月末まで減便 成田・中部・関空発着(20年3月9日)
・ルフトハンザ、A380一時運航停止も グループ便最大半減検討(20年3月8日)
・ハワイアン航空、羽田-コナ期間運休 ホノルルも減便(20年3月7日)
・デルタ航空、日本6路線減便 羽田も対象、関空-シアトル期間運休(20年3月5日)
・シルクエアー、広島-シンガポール運休 3月26日に最終便(20年3月3日)
・ユナイテッド航空、成田3路線期間運休 羽田は通常運航(20年3月1日)
・シンガポール航空、日本6路線230便欠航 羽田は138便に拡大(20年2月26日)
・シンガポール航空、成田・羽田5月まで減便 感染拡大、全世界で688便影響(20年2月19日)
・キャセイ、新型コロナウイルスで大幅減便 日本路線も対象(20年2月10日)
入国規制
・中国・韓国から入国制限 到着は成田・関空のみ(20年3月5日)
・北京と上海、日本発渡航者を14日間隔離 出張困難に(20年3月4日)
・インド、日本人の未入国ビザ無効に 感染拡大防止で(20年3月3日)
各空港でも影響
・関空、国際線半数が欠航 中国便は8割超、2日から(20年3月2日)
・中部空港、3月は中国路線3路線 便数9割以上減(20年2月29日)
・成田空港、2月の中国旅客66.5%減 田村社長「全方面に影響懸念」(20年2月27日)
セントレアの検疫で感染者確認
・中部空港で感染者確認 ベトナム経由で帰国、入国前検疫で(20年3月4日)