カンタス航空(QFA/QF)は現地時間3月10日、12機保有する総2階建ての超大型機エアバスA380型機のうち、8機を運航停止すると発表した。中国から感染が拡大した新型コロナウイルス(COVID-19)での需要減によるもので、9月中旬までを予定している。
12機のうち、8機が運航停止となる。4機のうち2機を重整備や内装の改修に回し、残りの2機のみで運航する。
現在、A380はメルボルン-ロサンゼルス線やシドニーダラス線、シンガポール経由のシドニー-ロンドン線など、7路線に投入している。4月20日からは3路線をボーイング787-9(3クラス236席:ビジネス42席、プレミアムエコノミー28席、エコノミー166席)に小型化するほか、シドニー-ロンドン線の経由地をパースに変更する。
カンタスのA380は、改修前の4クラス484席(ファースト14席、ビジネス64席、プレミアムエコノミー35席、エコノミー371席)と、改修後の4クラス485席(ファースト14席、ビジネス70席、プレミアムエコノミー60席、エコノミー341席)の2種類。全12機を対象に改修を進めており、改修後はビジネスを6席、プレミアムエコノミーを25席増加し、エコノミーは30席減少する。
改修前はメインデッキ(1階席)にファーストとエコノミー、アッパーデッキ(2階席)にビジネスとプレミアムエコノミー、エコノミーの一部を配している。改修後はアッパーデッキのエコノミー30席を廃止し、ビジネスとプレミアムエコノミーのみとする。
関連リンク
カンタス航空
ルフトハンザも運航停止検討
・ルフトハンザ、A380一時運航停止も グループ便最大半減検討(20年3月8日)
カンタス航空のA380
・カンタス航空のA380、成田空港に飛来 マイル会員専用「ポイントプレーン」(19年10月21日)
・カンタス航空、A380残り8機キャンセル 既存機は運航継続(19年2月8日)
・カンタス航空、A380座席増オプション採用 19年導入(18年4月16日)
・カンタス航空、A380改修へ 全12機、ビジネス・プレエコ増加(17年8月28日)
・カンタス航空、ロサンゼルス空港にA380対応格納庫(17年1月30日)
・カンタス、世界最長シドニー-ダラス線にA380導入 9月から週6往復(14年5月12日)
カンタスグループ
・ジェットスター航空、日本3路線減便 ウイルス影響、カンタス航空は香港3路線(20年2月21日)
・カンタス航空、札幌-シドニー季節便 12年ぶり就航、来冬も(19年12月16日)