企業 — 2020年3月4日 17:35 JST

島津製作所、新型コロナウイルス検査キット RNA精製不要で時間短縮

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 島津製作所(7701)は3月4日、中国から感染が拡大した新型コロナウイルス(COVID-19)向け検査キットの開発に着手したと発表した。現在のPCR法(遺伝子増幅法)ではRNA(リボ核酸)の抽出が不可欠だが、この工程を省くことで検査の省力化と迅速化につなげられるという。早ければ月内にも出荷する。

 PCR法では鼻やのどからサンプル(試料)を採取し、RNAの抽出と精製に約30分かかっているが、今回開発するキットでは煩雑な手作業によるこれらの工程が不要。サンプルと前処理液を混合し、反応試薬を加えて反応させるだけでウイルスの有無を判定できる。所要時間は最短で1時間程度だという。

 島津製作所では、これまでに腸管出血性大腸菌やサルモネラ属菌、赤痢菌、ノロウイルスの検出試薬を開発・販売してきた実績がある。同社によると、今回の新型コロナ用検査キットはノロウイルス用を基に開発。試薬の中には共通するものもあるという。

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島津製作所

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